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本紹介

本紹介#2:「妬まずにはいられない症候群」

こんにちは、nonoです。

今日は、私が自分の人生を最も変えてくれるきっかけとなった本を紹介します。加藤諦三さんの「妬まずにはいられない症候群」です。

あなたは人を妬んだり、嫉妬しますか?

あなたは嫉妬深い人ですか?それとも、他人と比べることなく、しっかりと自分を持って安定した心をお持ちでしょうか?

私は、正直に申しますと、とっても嫉妬深い人間でした。過去形で書きましたが、嫉妬心が完全になくなることは今のところないですね。それでも、かなり緩和されて、人と比べることは少なくなりました。

この本のはしがきに、「妬みは欲張りの別名である」という格言が引用されています。

この言葉を聞いていかがでしょうか。私が思う「妬み」とは、

  • 自分にないものを他人がもっていて
  • 自分がそれを手に入れたいのに手に入れる方法が見つからない、わからない
  • もしくは自分の鼻から諦めてしまっているときに
  • それでも、それが欲しい。自分は持っていないのに、他人が持っているのがゆるせない

ということがあるのではないかと考えています。

私は、幼少の時から他人がうらやましくて仕方がありませんでした。おもちゃやゲーム、かっこいい・かわいい洋服、時計や財布などの小物、、。

そもそも、端正な容姿の人や頭がいい人、スポーツが得意な人、そういう人にものすごく嫉妬してうらやましいと思っていました。

逆に、そういう属性を持っていない自分に失望して、非常につらいことがありました。

自分の「嫉妬」を克服する一番最初ステップであり、それでありながら一番難しいステップは、「嫉妬」の本当の理由を知ること、自分できちんと納得して受け入れられる理由を見つけることなのです。

私の場合、嫉妬の一番の根源的な理由は、どうやら「家族」特に「母親からの愛情」にあるのだと、この本を読んで納得できたように思うのです。

「母からの愛情」の欠如というのが、心理学で大きな障害の原因になることは、あまりにも当たり前の知識のようですが、それを自分に当てはめたときに心から納得できるか、ということが問題なのです。

この本を読むまでは、このことを知識としては理解しているつもりでも、心が納得していませんでした。

私の生い立ちが一つの理由になる

私の場合は、私の両親が幼少期に離婚をしており、父子家庭で育ちました。両親が離婚したときは、まだ乳幼児で、私は母の顔も知りません。父と祖母と私の3人家族で育ちました。

小さい時は、母親がいる友達がとってもうらやましくて、何度も母が欲しいと父や祖母に言っていたようです。小学生になるまでは、母は死んだと言われていましたが、ある時、祖母から母とは離婚しており、母側の両親が結婚を認めず、子供のことも認知しないという頑なにこともあったそうです。

それを聞いてからは、母が欲しいと言えなくなったことと、母からは捨てられてしまったと感じました。さらに、私が生まれたことで、父と母は、母の両親から結婚を許されずに、父も母も不幸になってしまったと感じるようになりました。

父は、仕事や自分の趣味で忙しく、あまり構ってもらえなかったのですが、私のことはもしかしたら再婚や自分の趣味のためには邪魔なんじゃないかな、と思うこともあり、とても寂しかった記憶があります。

兄弟もいなかったので、基本的には一人で遊ぶことが多いし、他人のすべてがうらやましいと思うことが多かったように思います。でも、私が一番欲しかったのは、「無償の愛情、家族の愛情」だったのかなと思います。

しかし、母からの愛情への欲求は、私のせいで父や母、祖母も大変になって不幸にしてしまったと思うと、申し訳なく、気持ちを心の奥底に押し殺すことになって、それからは何をやっても満たされない、自分が本当に欲しいものがわからず、なんでも欲しいと思うようになっていったような気がします。

その抑えつけられた欲望が、「嫉妬」という一面で表れていたのかな、と今では納得できるようになりました。

この本には、「嫉妬」をしてしまう気持ちの根源となる理由を内省するためのヒントが散りばめられています。

逆に人に嫉妬されて、嫌な思いや苦労をしたことはありますか?

逆に、他人からいじわるされたり、嫌がらせや妨害を受けて苦労したことはあるでしょうか。

その人があなたにいじわるなことをしたその心には、もしかしたら「嫉妬」がるのかもしれません。

相手の意図を理解するうえでも、「嫉妬」について理解することは、あなたの心身を守るためにとても大切なことだと思います。

まとめ

最後に、加藤諦三さんというのは、早稲田大学名誉教授であり、ハーバード大学の研究員をされていたり、日本精神衛生学会顧問をされている方です。(Wikipediaより参照)。

学術書では、ちょっとわかりにくい心理学の知識を、現実の場面に置き換えて表現するのが本当にわかりやすいなと個人的に思っています。心理学を用いて、神経症的な心理の原因や、それが現実の場面でどのように表れてくるのか、一つの考え方、とらえ方の参考になると思います。これは、他人の理解だけではなく、自分の理解にも使えます。

自分の抑えられなかった他人への嫉妬心について、その理由が腑に落ちるだけでも、嫉妬心がかなり和らいだことを覚えています。私は、自分の理解のために加藤さんの本には本当に救われたと思っています。

加藤さんは、これ以外にもたくさんの本を出されていますので、興味のある方はぜひ他の本も読んでみてください。私も、私が読んだものをブログの中でも紹介できたらと思います。

PHPの本で、そんなに高くないのでよかったら見てみてください。