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本紹介

本紹介#7:「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」

こんにちは、nonoです。今日ご紹介したい本は、ケリー・マクゴナガル先生の「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」です。

ストレスとは何か?

ところで皆さん、ストレスとは感じますか?

そもそもストレスとはどういう時に生じるでしょうか。

この本の中での一つの定義として、「ストレスとは、自分にとって大切なものが脅かされたときに生じるものである」とありました。

そして、「ストレスを感じる」といったとき、どのようなイメージを持っていますか?

私の直感的な印象として、「ストレスを感じる」といったときは、多かれ少なかれ自分が追いつめられるプレッシャーを感じている気がします。

私の場合は、ストレスを感じると胃がキリキリしてお腹が痛いなと感じたり、不安で吐きそうになったり、とにかく、「ストレスを感じる」ということには負のイメージが強くて、できるだけ「ストレスは避けたい」と考えていました。

皆さんはどうでしょうか。ストレスが好きだ!という方は、どちらかというと少ない方なのではないかなと思います。

「ストレスは悪い」「ストレスはできるだけ避けた方がいい」と考えている方には、ぜひこの本を読んでみて、ストレスとの向き合い方について一度考えてみていただきたいなと強くお勧めします。

ストレスと捉え方次第で、ストレスの効果は激変する!?

この本を読むことで、一番勉強になることは、「ストレスに対して悪いイメージで捉えると実際に悪い効果が現れる。逆に、ストレスは自分にとってメリットがあることを知っていると、その通り良い効果がある」ということです。

ストレスは悪いというマインドセットの弊害

例えば実際の研究にて、「ストレスは健康に悪い」という思いこみを持っている人は、どんなに健康的な生活をしていたとしても、「ストレスは良いものだというマインドセットの人」よりも平均寿命が短くなるそうなのです。

それから、タバコやギャンブルなど「悪い習慣」をやめさせるために、よく用いられるネガティブキャンペーン(警告を出して、癌になるぞとか、生活が破綻するぞとか、恐怖や不安を煽る)が用いられますが、これは逆効果になるそうです。

このようなネガティブな発信を見た人、特に実際に「悪い習慣」をしている人は、多少の罪悪感や不安などのネガティブな感情になります。その時、人は恐怖や不安から逃げるために、より悪い習慣に走ってしまうのです。(心理学的にも「闘争からの逃走」といったりするようです。)

その他の例としても、恥をかくと「自己破壊的な行動」に走ってしまうというのがありました。

つまり、恐怖・不名誉・自己批判・恥、そのようなネガティブな感情は、物事を良くしよう・改善しようとすることにおいて、逆効果なのです。

ストレスを見直す。すべては思い込み!

「ストレスは役に立つ」と思うと現実もそうなるとのことです。

科学的にも、考え方次第で、分泌されるストレスホルモンが変わるそうなのです。

ストレスホルモンには次の2種類が紹介されています。

  1. コルチゾール:精神的にはマイナスの効果
  2. DHEA :脳の成長を助ける男性ホルモン

どちらも必要なホルモンなのですが、DHEAが多い方がストレスに関する様々な病気リスクが低下するそうです。

そして、ストレスに対してポジティブなマインドセット(ストレスは、意外と自分にとっていいものだという捉え方)を持っていると、このDHEAの分泌量が増えるそうなのです。

ストレス反応を最大の味方にする!

先に触れたコルチゾール、実はこれも決して悪いホルモンではないのです。精神的には人を不安にさせたりすることもありますが、人間の体が、本当に自分にメリットがないのに、そんなホルモンを出すはずがないのです。

ストレスホルモンと言われるコルチゾールやアドレナリンは、実は体の回復力を高めてくれる効果があり、私たちを守る・助けてくれているホルモンなのです。

「ストレスとは、自分にとって大切なものが脅かされたときに生じるものである」のでしたね。その大切なものを守るためには戦わなければなりません。コルチゾールやアドレナリンは、この闘争に対して体が準備してくれているのです。

決して悪いものではなく、あなたの味方なのです!

まとめ

私は、この本を読むまでは、ただただストレスが嫌いでした。ストレスを恐れていました。

そして、ストレスは避けるべきものだと考えていました。

しかし、ストレスを避けようとすればするほど、現実の状況は悪くなっていき、さらにストレスの感じ方が激増して身動きがとれなくなっていきました。

でも、ストレスは、本当は自分の大切なものを守るために体が準備している状態であり、ストレスを前向きにとらえることで現実の問題解決につながり、自分を成長させることができるのだと知りました。

それからは、ストレスを感じるときに、無理に前向きにしようとまではしませんが、自然と前向きな視点を持つことができるようになりました。

それによって、力が湧いてくる、少なくとも以前のような恐怖に打ちひしがれるということは非常に少なくなり、人生がよりよくなっていると感じます。

ストレスに対してネガティブな感情を持っていてつらい思いをされている方には、ぜひご一読いただきたい本です。

どうもありがとうございます。