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生き方:シンエヴァンゲリヲンを見てきました。

こんにちは、nonoです。

2021年3月8日に公開された、「シンエヴァンゲリヲン」を見てきました。

前作のQが公開されてから、長い月日が経ってしまいました。

正直、前作の「Q」でのパニックがトラウマになっていて、本当にちゃんと終わるんかいな、、、と不安ではありました。

この作品を見始めたのが本当に中学生、シンジ君と同じ14歳くらいでした。

いつの間にか、自分だけ成長して、シンジ君だけ14歳のままエヴァンゲリヲンの世界をグルグル回っている不思議な気持ちでした。

他の作品では、例えばドラえもんや名探偵コナンくんみたいに、何十年もの間、作品の中で成長せず年齢の変わらない名作はたくさんあり、そういう作品に対しては、あまりそんなことは思わないのですが、このエヴァンゲリヲンという物語は、ものすごく現実の自分とエンターテイメントとの間で激しく心を揺さぶられるのです。

だから、若干見るのが怖かったですね。。

ネタバレしたくないので内容は何も書けません。ファンは絶対に見ると思います。

とにかく絶対に見てください。

これを見終わって一番辛かったのは、本当にこれで終わりなのかぁ、、ということ。

それぐらい、すごい作品になっています。

見終わった時の感動はすごくありました。

そのあと、とんでもなく喪失感に襲われています。

今も、ブログの記事として書くことが辛いくらい、ものすごい喪失感ですね。

見る前は、ここまで辛いくなるなんて思いませんでした。

それだけ、シンジ君に、エヴァンゲリヲンという世界に強く惹かれていたんだと思います。

ただ、なんとか、別の解釈のストーリーを、これからももっと作ってくれないかぁ、、、

バットエンド、ハッピーエンド、、いろいろな解釈があっていいはず、、

しかし、本家本元の庵野監督が、この完結を作ってしまったら、、、

悲しい、、なぜこんなに悲しいのか、不思議になくらい、悲しいです。

25年間、お疲れ様でした。

こんなにすごい作品とともに成長ができて、ありがとうございました。

シンジ君と同じ14歳だったアニメ版で、シンジ君のように人間関係に悩み、人生の問題から逃げたくて、責任なんて取りたくなくて、いつまでも子供で無責任でいたくて、父親や母親の愛情に包まれたくて、友達にはちやほやされて賞賛されたくて、、

私の両親は、生まれてからすぐに離婚してしまって、私は母親にはあったことがなくて顔も知らないのですが、そんなところも、シンジ君の気持ちがなんかすごく共感してしまったなと。

そんな私の方は現実世界の中で、そのままの年齢ではいられないから、どうしても成長せざるをえなかった。

私は父子家庭だったのですが、父はどちらかというと、自分の趣味に没頭するタイプで、私よりもギターが好きなんだろうと思っていました。

だから、たくさんかわいがってくれたのは祖母でした。祖母は優しかったし、とても感謝しています。それがなかったら、崩壊していたなぁと思いますもんね。

一方で、やっぱり両親の愛情には、すごく憧れていて、周りの友人たちを見ると羨ましくて仕方がなかった。そして、自分では世界からの疎外感を感じていて、どんどん心の壁を作って行っていたあの時を思い出します。ものすごく寂しかった。

そんな私も結婚をし、子供を2人授かることができました。

シンジ君よりも先に僕だけ「親」になったことで、シンジ君の気持ちだけでなく、碇ゲンドウの気持ちというのも、どうも考えざるをえないなと感じるようになりました。

自分が満たされていないのに、果たして子供を愛することができるのか。

結局、自分自身のその枯渇した愛情への飽くなき渇望について、自分でしっかり折り合いをつけて消化しなければ、子供といえど愛することができないのではないかな、、と思います。

私は、10年前に父が亡くなり、3年ほど前に祖母も亡くなりました。

めちゃくちゃ辛かったけど、子供が生まれたことが私の生きる意味になっています。

「子供」、特に自分の子供から得られる人生の意味や価値というのが、ものすごい力を持っていると感じています。この子たちが幸せになってほしいと強く思っていて、そのために全力を尽くそうと考えています。

お金も知識も、人生の目的にはなりえないのかなと思っています。

一番大切なのは、人とのつながり、技術や知識だけでなく思いの継承、自分の存在への承認、そして心身ともに健康である事、だなと。

お金と知識は、そのためのツール、手段、道具だと、私は考えています。そのためには、お金も知識ももちろん大切ですよ。でも、それだけがあっても決して満たされることはないですよね。

エヴァンゲリヲンの世界では、みんなめちゃくちゃ頭が良くて優秀で、そんなスーパーエリートたちの才能に憧れる側面も魅力的なんですが、それだけでは決して幸せではないなぁ、とやっぱり思います。

もちろん、エヴァンゲリヲンの世界では、そもそも使徒が襲ってくる世界であり、人間が滅ぶか、使徒を殲滅するかの選択を迫られる終末論的な世界観が土台となっているので、一般的な幸福論を論じても、そんなこと言ってられないよ、人類が生き残るためには、人道的に非道徳な手段もいとわないんだ、というのもあるだろうと思われます。

それが、また複雑で面白いところではあるのですが、

結局言いたいのは、人と人とのつながりに対することかなと。

これはあくまで、私とエヴァンゲリヲンの世界の捉え方です。

エヴァンゲリヲンの世界については、十人十色の感じ方があると思います。どの感じ方、解釈が正しいとか間違っているとかいうものではないです。そこが、この作品の魅力の一つです。

とにかく、最後まで面白かった。

庵野監督、そしてスタジオカラーのスタップの皆さん、こんなに面白い作品を世に出してくれて、体験させてくれて本当にありがとうございました。

どうもありがとう。