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本紹介

本紹介#27 外資系コンサルが教える「プロジェクトマネジメント」

こんにちは、nonoです。前回の投稿からかなり時間が空いてしまい申し訳ありません。

本日ご紹介したい本は、2016年に初版が出ております、山口周さんの『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』です。

2021年に私は、IPAの主催する国家試験の一つ「情報処理安全確保支援士」に合格し、2022年の秋はプロジェクトマネージャー試験に挑戦しようと思っています。

プロジェクトマネジメントというと、かなり難しそうな印象かもしれません。実際、国家試験のプロジェクトマネージャー試験は合格率10%台の非常に難しい試験の一つです。システム開発の実務経験があることが望ましく、さらにPMBOKと呼ばれるプロジェクトマネジメントの体系的な知識も必要になります。

しかし、知識があるだけではうまくいかないのがプロジェクトの難しくて、面白いところなのです。本書では、「勝つ(成功する)」プロジェクトというのがどういうものなのか、そのポイントがまとめてあり、PMBOKを知らなくても非常に参考になる内容となっていると思います。

そして本当にできるプロジェクトマネージャーは、必ず勝つプロジェクトしかやらないことが非常に重要だと著者は述べておられます。なぜならば、どのような外的要因があったとしても、プロジェクトが失敗したときの評価はすべてプロジェクトマネージャーに負わさせるからなのです。

本書を読み、個人的に特に次の3つのポイントが私には重要なものだと思いましたのでまとめました。

価値観と目的(ゴール)をメンバーで強力に共有する

プロジェクト関係者(ステークホルダーおよびプロジェクトメンバ)で価値観と目的(ゴール)の共有が、プロジェクトマネジメントで最も重要なことの一つです。このゴールが決してブレなければ、手段は臨機応変に変えていっても良いのです。

このプロジェクトの目的(意義)をしっかり共有し理解しあうことで、メンバのモチベーションが格段に向上します。

そして、そこに至るゴールが明確であれば、毎回プロジェクトマネージャーに意見を求めなくても、メンバ一人ひとりがその場で判断できることが増えます。

それによって、意思決定も迅速になり、プロジェクトマネージャーはもっと重要な課題に集中することができるのです。

「ゴールを一致させる」というのは一見当たり前のようですが、できていないことが多いように思います。特に、派遣社員の方や末端の作業をしてくれるメンバーにまで、目的や意義を伝えることをしているでしょうか。

常に相談・意見がしやすい雰囲気とルールを作る

プロジェクトメンバが常に報告・相談しやすい雰囲気とルールを作ることがとても重要です。やはり、プロジェクトマネージャーもメンバも忙しく、相談しにくいものです。

そこで、ちょっとでも気になることがあった時に、相手に遠慮してしまっていては、トラブルや不具合の兆候を見逃すことになります。これは、実はとても大きな危険をはらんでいることになるのです。

チーム憲章を作成して、徹底するのも良い方法とのことです。

これも、一見当たり前のようですが、あえて本書でそのことをまとめておられるということは、それだけ重要でかつ実践が難しいことなのだと、改めて思います。

トラブルの時ほど真価を発揮する

トラブルや不具合が発生した場合、決して犯人捜しはもちろんのこと、メンバ個人を責めてはいけません。

プロジェクトのトラブルや不具合、ピンチというのは、個人の責任にするのではなく、チームの問題としてチーム全体でカバーして前向きに解決していくという姿勢が非常に重要です。

そうでなければ、メンバは自分のミスや不手際を認識したときに、それを隠そうとするでしょう。それによって、仮にプロジェクトが失敗しても、自分が責められるよりはまし、と考えるかもしれません。

そうなってしまっては、目的(ゴール)の達成は困難になります。

どんなトラブルが発生しても、問題解決が最優先であり、それをチーム一丸となって前向きに解決することが非常に重要なのです。そして、ミスについては個人を責めずに、システムや仕組みを改善する、ということが非常に重要なのです。

まとめ

簡単ではありますが、私自身の忘備録としても、本書で改めて重要だと認識したポイントを3点まとめてみました。

本書にかかれていることは、PMBOKを勉強されたことが少しでもある方にとっては、一見当たり前だと感じるものが多いようには思います。

しかし、多くのプロジェクトマネジメントを経験され実績を持たれている著者が、その重要性を改めて本書として纏めておられるからには、それがいかに重要でかつ実践の難しいものであるか、を示しているのだと思います。

私自身、小さいプロジェクトではありますが、マネジメントをしなければならない場面があり、PMBOKを勉強しながら、実務を行う時には本書のポイントを改めて見返して参考にしていきたいと強く思っています。

また、プロジェクトマネジメントというと、IT関係のシステム開発の知識のように思われるかもしれませんが、実際はほとんどすべての物事がプロジェクトであり、マネジメントが多かれ少なかれ必要なのではないでしょうか。

例えば

  • 自分のスキルアップの勉強の段取りや成果の確認の仕方
  • 子育てのプラン
  • 今後のキャリアプランや人生設計
  • etc

すべて、自分にとっての大切なプロジェクトだと思います。PMBOKの知識は、すべてのプロジェクトに応用が可能だと私は感じており、プロジェクトマネージャーの知識とスキルを勉強して習得し、活用していきたいと強く思っています。

本書は、プロジェクトマネジメントにおける大切なポイントが非常にわかりやすくて、かつ大変読みやすかったですので、ご興味があればぜひご一読いただけたら幸いです。

どうもありがとうございます。