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本紹介

本紹介#6:「デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実」

Youtubeリベラルアーツ大学の両学長が紹介されていて興味を持ち読んでみて、とても面白かった本の紹介です。

元プロレスラーの松永光弘さんの書かれた「デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実」という本です。

松永さんとはどういう人?

私は35歳で、記憶では中学生のころにはまだ深夜時間帯でプロレスをやっていたような気がします。同級生ですごくプロレスが好きな友人たちがいて、よくプロレスごっこをしていました。

とはいえ、当時の私はあまりプロレスには興味がなくて見ていませんでした。松永さんについても全然知らなかったです。

ということで、Youtubeで松永さんのプロレスの映像があり、少し見てみましたが、血だらけで男たちが殴りあっていまして、今の地上波では絶対ムリだろうと思われます(笑)。でも、今見ると、なんか笑えるというか、面白い気がして、ちょっとプロレスを見たくなりました。

松永さんは、その中でも、有刺鉄線をまいたり、五寸釘をまき散らしたりして、とっても危険な状況でプロレスをすることを生業にされていたそうです。Youtubeでは映像がありそうな気がするので、ちょっと見てみたいと思っています。

どうしてステーキ店を始めたの?

当時から人気プロレスラーだった松永さんは、現役プロレスラーとして活躍しながら副業として焼き肉店経営を始められたそうです。

どうして、焼き肉店を始められたのかというと、理由の一つには、体を酷使するプロレスでは長い将来食べていくことができないと痛感していて、プロレスラーとしての収入があるうちに、将来を見据えたビジネスをやっていこうと考えらたそうです。

現役プロレスラーでも、プロレスで食べていける人というのがまず非常に少ない。特に、プロレス人気が下がってきて、ゴールデンタイムでの放映もなくなってきていて、猪木さんや長州力さんなど、プロレスを引退してもタレントとして活躍できるほど人気を博するプロレスラーといのは、本当に一握りのエリートだけでした。

松永さんは、自分を客観的に見たときに、そこまではいけないことを感じておられて、飲食店ビジネスをしていくこと決意されたそうです。

私が感じたビジネスマンとしての松永さんの素敵なところ

私がこの本を読みまして、松永さんが本当に素敵だなと感じたのは、松永さんのお客様に対してはもちろんのこと、従業員さん、そして地域社会に対してとても誠実な姿勢を貫かれていることです。

お客様には、おいしくて安いステーキを提供しつづけること。従業員に働きやすい環境を作るために福利厚生を整えたり、怒りでの指導などは決してしないようにされていること、それから地域の方々に信頼される行動を常に心がけておられます。人を大事にするということを常に優先されていると感じました。

長く続くビジネスというのは、地域社会やファンに愛されることだと感じました。そして、経営者自らが愛される人物であることが、とても大切なキーポイントであると、私は思います。

この本は、すべてのビジネスマンの必読書だ!

すべての会社員、ビジネスマンにとっての必読書だと感じました。

私は会社員であり、プロレスラーよりはまだ安定した収入と立場が守られているように見えます。

しかし、実際のところ日本全体としては経済成長しておらず、ビジネス環境としては常に厳しい環境にあると感じており、私の勤める会社も来年は大丈夫なんだろうかと毎年心配をしています。

会社員として働いていると、経営者ではないこともあり、自分の給与や保身の方ばかりに目が向いてしまうのですが、経営者目線を考えると、そもそもビジネスが生き残っていかなければならないという大きな命題があり、経営者と会社員(社員)では、考え方や行動力が全く違うのではないかと感じます。

会社員として働くことは、今のところ安定した給与収入を得られていますが、将来を見据えていく場合、少しづつでもよいから、副業にて自分のビジネスを作っていく努力が、今の会社員に求められていると痛感しています。

そんな昨今の会社員を取り巻く環境の変化もあり、普通の会社員であっても、この本はとても勉強になるのではないかと思います。

また、すでに自分のビジネスを持って経営をされているかたも、この本では、ステーキ業界を襲った大きな問題である狂牛病や、リーマンショックによる不況、東日本大震災による不況、など多くの外的要因からくる問題を、どのように松永さんが乗り越えていったのかが記録されていて、一読の価値があると思います。

まとめ

私が大学生のころ、焼き鳥屋さんでバイトをしていました。名前は「大吉」という焼き鳥屋さんです。

松永さんの本を読みながら、当時の焼き鳥屋さんの大将のことを思い出しました。

焼き鳥屋さんの大将も、とても素敵な方です。私がバイトをさせてもらった当時で、大将が35歳くらいだったと思います。今の私と同じ年であることに驚きを覚えます。

大将は、28歳で勤めていた会社を脱サラして、焼き鳥屋さんを始めることにしたそうです。まずは、修行で焼き鳥屋さんに入り学んで、30歳くらいで自分のお店を出されたと思います。

当時、大将にはとてもお世話になりました。人としての誠実な生き方を、バイトという仕事を通して指導していただいたことは一生の宝物だと感じています。

その時、こんなに素敵で優秀な方が、どうして脱サラして焼き鳥屋さんになろうと思われたので聞いてみました。大将はコンビニ業界でエリアマネージャーとして活躍されていて、やはり優秀で出世コースを歩まれていたそうです。

しかし、あまりの激務とストレスで長くは続けられないと考えていたそうです。そこで、「大吉」という焼き鳥屋さんですが、実は「大吉」というのはのれん分けをするビジネスモデルでして、まずは「大吉」に転職をされているのですね。

そこで、修行を積んで、開業資金や販路、焼き鳥の商品なども、「大吉」本店からノウハウやルートを提供してもらえるビジネスモデルであり、いきなり焼き鳥屋さんを始めることに伴る資金的、ノウハウ的なリスクが非常に小さく抑えられるのです。(フランチャイズとは少々違うそうです)

松永さんは、最初からオリジナルのステーキ屋さんを経営されて、それは「地獄」と表現されるほど大変なものだったそうです。それでも、松永さんの人柄や、その後はプロレスラーとしての人気も相乗効果をもって成功されていくのですが、一般人としてビジネスを展開していくルートとしては、かなり困難な道のりなのかもしれません。

私として学んだのは、松永さんのご経験を本を読むことで、まったく真似できるとは言えないけれども、本業を続けながら、少しずつ自分のビジネスにシフトしてくことなど、とても勉強になります。

そして方法としては、「大吉」の大将のように、リスクを抑えながら、それでも適正なリスクを取りながら、自分の人生を切り開いてく姿勢がとても重要だと思います。

その中で、お二人に確実に共通するのは、人柄の良さ、人としての「誠実性」だろうと思います。

私も、これからの人生を誠実にそして真剣に生き残っていきたいと思いますので、どんどん学んで、適正なリスクを取りながら挑戦していきたいと思います。

皆さんにとっても、何かのご参考になったら嬉しいです。

両学長の動画もぜひ見てください

両学長の動画でも紹介されています。経営者目線から見た、本書の見どころを紹介されていて、とても学びがあると思いますので、よかった見てみてください。