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9月FOMCを受けての米国株価反発

こんにちは、nonoです。

恒大集団のデフォルトリスクや近い将来のテーパリング開始により株価は一時的には下落トレンドに入る可能性があると考えています。

一方で、債券についても、テーパリングから利上げが開始されると債券価格は下落してしまうため、株式が下落するだろうからといっても債券を買うのも少々筋が良くない気がいたします。

2021年9月のFOMCを受けて、株価反発

ところで、2021年9月21-22日のFOMCにて、

  • 2021年11月からの量的緩和の縮小(テーパリング)
  • 2022年からの利上げ前倒し

が示唆されました。これらが本当に11月に開始されるかどうかは一定の条件があると思われますが、この時点でテーパリングが示唆されているということは、基本的に11月にテーパリングが開始されると考えておいた方が良いかと思っています。

さらに利上げにまで言及していることから、利上げによって近い将来に債券価格が下落する可能性が高いことが示唆されます。

(参考)https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-22/QZUKQ9T0AFBB01

そんなFOMCを受けて、株価はどうなったかというと、ここ2週間程度の下落傾向から一転し、反発して買い戻されて上昇しました。

これはFOMCでの発表内容が、市場予測とほぼ一致しており、サプライズがなかったため好感を得られたことが要因の一つと思います。

さらに、恒大集団のデフォルトリスクが一旦は回避しそうであることなどが好感されて買いが優勢になったのかかな、と考えています。

リセッションリスクが高まっていることには変わりない

しかしながら、恒大集団のデフォルトリスクは継続しており、23日期限だったドル建て社債の支払いは30日の猶予があるものの、これを何とかしない限りデフォルトが発生してしまいます。したがって、引き続きリスクが継続した状態なのです。

(参考)https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-23/QZVQT2T0G1L101

この恒大集団のデフォルトが米国市場や世界市場へ与えるインパクトがわからないところが心配です。ダイレクトなインパクトとして考えられるのは、米国の企業や金融関連会社が恒大集団の債券をどの程度保有していて、デフォルトが発生したときに、どのような損失があり、それは対処可能な範囲内なのでしょうか。

FOMCでは、恒大集団のデフォルトの影響は限定的で米国への影響は少ない、というような趣旨のことも言っていたようですが、実際のところはどうなのでしょうね。。混乱させないように、そう言わなければならなかったのかもしれませんし、本当に大丈夫なのかもしれません。

また、長い目線でみれば、中国は今や世界経済の中心地のひとつであり、中国の不動産業界第2位の恒大集団が倒産すれば、子会社や関連会社を含めて多くの失業者を出すことになり、中国市場とその取引企業にマイナスの影響が出るのほぼ確実に起こりうることです。中国の消費量や勢いが下がれば、世界経済全体に与えるインパクトは少なくないでしょう。

為替レートの変化も注目

テーパリングが始まるとドルの供給量が少なくなって、日銀がそれに合わせて円の供給を制御しなければ、円安に進んでしまう可能性があります。現在は109~110円/ドルのレンジで推移していますが、113円程度になるのではという予想もあります。

(参考)https://media.monex.co.jp/articles/-/17794

FX投資をするわけではないのですが、基準を100円/ドルと考えたとき、為替レートが1円変わるとざっくり円換算したときに1%程度の変動になります。例えば、100万円投資した後に1円円安になると1万円プラスになるということですね。

できる限り円高局面で投資することで、強い円でたくさんの優良株を購入することが可能です。

ちなみに、前回のテーパリングの影響としては、一時的に円高が95円程度まで進行し、その後日銀の金融政策(量的緩和策)などで、円安が進行し、一時120円まで円安が進んでいるようです。この間の為替変動が、なんと35円もあり、株価でたとえたら35%近くも変動していることに相当し、ものすごい乱高下ですね。

(参考)https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2021/02/irepo210217/

テーパリングによって円安に進むか、円高に進むかは、日銀の金融政策の影響も大きく、かなり予想が難しいですね。

自分のポジションと方針の確認

テーパリングによるドル供給の減少、および恒大集団のデフォルトによる経済へのインパクトが市場にどのような影響を与えるかを予測することはとても難しく、自分がどのようなポジションを取っていくのがよいかを自分で考える必要があるなと強く思います。

例えば、恒大集団がデフォルトになって市場経済への不安により市場が下落したときに、円高ドル安となる可能性があります。円高ドル安で市場が下落したときには、マーケットへの買いの大きなチャンスとなります。

さらに、テーパリング開始時には、一時的には各国の金融政策の対応の時間差にて円高に進む可能性もあります。

このように考えると一時的に円高に進むのではと予測し、できる限り円高の状態で安くて優良な株を買うというのが理想的だということは言うまでもないことですが、それほど単純ではないのがマーケットの難しいところかと思います。都合よくドル転をして、下落したんを購入しようと考えるのは、少々欲張りすぎかもしれません。

中途半端な知識が一番危険であることを認識し、円高・円安どちらになってもリスクが分散できるようにして取り組むしかないかな、と思っています。すべての情報を収集し、それを正確に処理するのは不可能です。ゆえに、自分の行動を決めるときにはある程度賭けの要素があります。

賭けをするときに大切なのは、致命傷を負うような行動をしないように自制することだと、私は考えています。最速でお金持ちになるのは不可能ですが、長く生き残っていき、時間を味方につけて資産を形成するというのが私の戦略の第一方針です。

さて、現状の個人的なポジションとして、追加投資ように貯めているキャッシュについてはドル資産(111円の時にドル転)と、円資産を半々で持っており、どちらになってもある程度マイルドに対応できるようにしているつもりです。一方で、上記の状況を考えるともう少し円資産を増やすために、為替が111円程度に戻ったら一時的に円に戻すのも選択肢としてはありかな、と考えています。

テーパリングが始まり、恒大集団のデフォルトリスクが再び発生していくなかで、一時的には大きく円高に動く可能性も少なくなく、そのときにはドル転するチャンスが来るかもしれないと考えています。

一方で、想定したチャンスが来なくても、それはそれでキャッシュポジションを維持しつつ、積み立て投資を継続するだけだと思っています。マーケットの動きを観察して、可能な限り適切なタイミングを考えながら投資をしていきたいと思います。

引き続き、自分で考えて学びながら実践して、自分にとっての最善を尽くして頑張っていきたいと思います。

どうもありがとうございます。