こんにちは、nonoです。
私は、米国株ETFを中心に投資しています。私の投資先のETFの一つに、S&P500の高配当銘柄で構成されるETFのSPYDがあります。
昨年のコロナショックから、米国の金融政策のおかげで米国の株式が絶好調なわけですが、コロナワクチンの接種も進み、米国経済は正常化に向けて進行中です。
デルタ株の流行により、コロナ感染者数は増加していますが、コロナワクチン接種者の間では感染しても重症化はかなり抑えられているという情報もあり、デルタ株による経済への打撃などは限定的という見方もありそうです。
そこで、米国の経済が回復に向かって推移するということで、コロナショック以降実施してきた金融緩和政策を段階的に縮小していくテーパリングが、目下の注目点です。
テーパリングによって、米国経済に流れる資金は確実に減少するため、株価への影響はすくなくないと思われます。現在の米国市場の株価は、やはり高いと感じますから、テーパリング実施の発表があるだけでも、下落トレンドになる恐れがあるなと感じます。
そこで、SPYDなのですが、S&P500に属する銘柄で高配当ポートフォリオを構成しているとはいえ、設定来期間6年程度しかなく、いままで一度もテーパリングを経験していませんから、その影響がどのくらいあるのかわかりません。
HDVやVYMであれば、2013年のバーナンキンショックと呼ばれるテーパリングにも耐えて、順調にキャピタルゲインも得られている実績がありますが、SPYDはそうならないかもしれない、というのが私の個人的な感覚です。
HDVは高配当銘柄を選定するために財務健全性をしっかりと考慮していますし、VYMは米国内の約400銘柄に広く分散投資されていて、力強いと思います。
一方で、SPYDは高配当重視です。選定している銘柄が、ちょっと癖がありすぎる気がします。テーパリングで株価の下落トレンドでは、キャピタルがかなり下がる恐れがあると、私は感じています。
SPYDのこれまでの推移をみると、コロナショックは例外として、基本的にはキャピタルが10%とか上がる銘柄ではありません。一方で、配当金分配後は、10%近く下落することもあります。また先日、テーパリングの恐れがあるという情報だけでも、キャピタルが相当下がったことがありました。
私個人としては、SPYDを購入したタイミングが、およそ38~39ドル付近であり、コロナ前の水準に戻ったときだったため、テーパリングによるキャピタル下落が発生した場合、その影響をダイレクトに受けるリスクが高いと思われます。
ここ数か月の様子をみていて、10~15%下落するかもしれないと考えていますが、10%以上上昇する可能性はSPYDについてはないと思われます。
もちろん高配当銘柄なのでインカムゲインがあるのですが、4~5%程度であり、税引き後は3%程度とすると、キャピタルによって仮に10%下落したとすると、インカムで取り戻すには3年程度かかるとみるべきと考えています。
私のリスク許容度として、インカムゲインがあるとはいえ、キャピタルで10%以上下落がることは、想像すると少々耐えられない気がします。特に、SPYDにはある程度まとまった資産を投資していますので、リスクと取りすぎているなと感じています。リスクに対してのメリットも少ないと感じています。
そこで、一旦すべてのSPYDの売却をしようと考えています。いろいろ考えますが、テーパリング前に持っておく理由があまりないと感じています。幸い、テーパリング前のこの状況で、米国の株式は回復しており、マイナスになっていないです。
SPYDはテーパリングの前後で下がるという方に私は賭けます。そして、その時に買い増しができるように現金資産(売却分もドル資産で残す)を少しでも確保しておきたいと思います。