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投資タイミングは難しい

こんにちは、nonoです。

ここ最近、米国経済の不安要素がいくつかあり、不安定な株価になっているなという印象です。今、トピックになっているリスクとしては、大きく5つかなと私は考えています。

  1. 米国のインフレリスク長期化の懸念
  2. 米国債務上限額の引き上げ可否に関するデフォルトリスク
  3. 年内のテーパリング開始予測
  4. 米国の長期金利上昇
  5. 中国不動産市場のリスク

特に、①~⑤はそれぞれ関連しており、④の米国の長期金利上昇の要因となっていると考えています。米国金利上昇によって、個人投資家としてはどのようなリスクがあるのでしょうか。

リスク①株価の下落

金利上昇局面では、グロース株の株価を中心に下落するリスクが高まります。

グロース株というのは、新しい技術の開発のためにあえて収益を上げずに研究開発費に投資していることが多い傾向があります。そして、その新しい技術が将来の企業の発展や利益をもたらす可能性があるのです。

ゆえに、グロース株の株価には将来の収益性や利益拡大の期待値を含んだ株価となっているのです。この期待値を図る指標がPERですね。

さらに、2020年からコロナ対策で始まった金融緩和により、市場にたくさんの資金が投入されるとともにゼロ金利政策も行われてきました。

これにより、グロース株の株価は現在価値よりも高くなっている可能性が示唆されます。

したがって、金融緩和政策の縮小および終了によって、グロース株を中心に株価が下落する確率が少なくないと考えられるわけです。

インデックス投資と言えばS&P500ですが、S&P500指数の成長はGAFAMに代表されるテック企業が大きく牽引しています。金利上昇によってグロース株であるこれらのテック企業の株価が下落すると、S&P500指数への影響も大きなものになる可能性があるのです。

リスク②債券価格の下落

一般的には、金利上昇するときには債券価格が下落します。ゆえに、株価が下落するからといって安全資産として債券を購入することも、現時点ではおすすめできないです。

私も、9月のFOMCでテーパリングと金利引き上げの可能性が示唆されたことを受けて、優良債権で構成されているAGGというETFをいったん売却しました。

リスク③円安が進行する

そもそも、FRBがなぜ金融緩和政策の段階的縮小と終了を行うかというと、米国経済が回復してきていると判断しているためです。

サプライチェーンのボトルネックなどもあるようですが、インフレも進行しています。

一方で、日本の経済回復にはまだ時間がかかりそうです。物価も上がらず、コロナの影響もまだ収束してはいません。むしろ、半導体供給不足などもあって、稼ぎ頭である自動車企業が減産する見込みであることなど、実体経済の回復が鈍化しそうな気配もあります。

また、米国が11月にも段階的なテーパリングを開始すると見込まれていますが、日本は依然としてデフレであることもあり、日銀は9月時点でも金融緩和政策の継続を発表しています。

これにより、

  • 円はたくさん供給されるのにドルの供給量が減っていく状態になること
  • 米国経済の方が日本経済より強い状況が続くと見込まれること
  • 米国金利が上昇し、日本の金利はマイナス金利であることから、ドルに資産が流れること

が見込まれるため、ますます円安が進行することが考えています。

追加投資はまだ早いか

以上のことを踏まえると、FRBが11月に本当にテーパリングを発表するのかが注目です。それによって、ますます金利上昇の可能性があり、もうしばらく株価および債券の下落トレンドは続くかもしれません。

一方で、円安の進行も見逃せません。これ以上円安が進行すると、いざ米国株を買い向かうときに割安感が相殺されてしまうかもしれません。

今のところ、ドルが安全資産とみられて円安が続きますが、一つ懸念点は米国の債務上限引き上げ否決に伴う米国債券のデフォルトリスクです。かなり可能性は低いものと思われますが、それでも「まさか」に備えるのが投資家ですから、不安自体もリスクです。

もし米国がデフォルトを起こすと、一転して円高になってしまう可能性もあるのです。

したがって、今のところは、私の判断としては積極的には動かず、キャッシュを少しでも貯めて観察しつつチャンスが来るのを待ちたいと思います。(ただし、積立NISAなどの投資信託やVTIなどの定期的な購入は続けていこうと思います。)

今後もしばらく不安定な相場が続くことが予測されますが、金利上昇の動きと、米国政府・日本政府の動きは引き続き注目し続けていきましょう。

どうもありがとうございました。